巷でサバゲー用として販売されている各種装備品は「レプリカ」と呼ばれ、実際の軍用装備に形状を似せた上で、ホビー用として手軽に調達できるように作られています。
それに対して、純粋に軍用として製造されたものは「実物」と呼ばれ、サバゲー用とは一味違った品質や機能性、垣間見えるこだわり、高級感に魅せられて抜け出せなくなる人も多い「沼」。
今回は、そんな実物装備沼のなかでも「軽量で扱いやすい」点に釣られてうっかりハマる人が多い、チェストリグについて特集します。
目次
- 実物チェストリグの3つの魅力とは?
- おすすめの実物チェストリグ1.CONDOR MCR4 OPS チェストリグ
- おすすめの実物チェストリグ2.Warrior Assault Systems パスファインダー チェストリグ
- おすすめの実物チェストリグ3.Direct Action THUNDERBOLT COMPACT チェストリグ
- おすすめの実物チェストリグ4.Tasmanian Tiger チェストリグMk2
- おすすめの実物チェストリグ5.LBT ロードベアリングチェストリグ
- おすすめの実物チェストリグ6.Haley Strategic D3CRX チェストリグ
- おすすめの実物チェストリグ7.High Speed Gear Neo チェストリグ
- 人気の実物チェストリグをAmazonでチェック!
- 実物チェストリグは、機能性とメーカーのこだわりを愛でる紳士の嗜みです
実物チェストリグの3つの魅力とは?
実物チェストリグの魅力1.
丈夫で長く使える
軍や法執行機関の隊員が使うことが前提の品なので、少なくとも一般人がサバゲーで使う程度では中々劣化しない点が実物チェストリグの大きな魅力です。
いつまでたっても壊れないので、いつまでたってもサバゲーに行けちゃいます。
できる限りこの業界にいたい!足を洗う気なんてサラサラ無い!という人におすすめ。
実物チェストリグの魅力2.
かさばらず機動力を維持できる
実物装備を着込んでも、中身は普通のミリタリーオタクのおじさんだと、動くのが億劫でしんどかったりしますよね。
しかし、チェストリグなら体を覆う面積が少なく済み、動きを阻害しないので活発にゲームをすることができます。
プレキャリはちょっとかさばって動きづらいなぁ…と思い始めたら、チェストリグをメインに据えても良いかもしれません
実物チェストリグの魅力3.
状況によって簡単に構成を変えられる
最近の実物チェストリグは、ワンタッチで形状を組み替えられたり、ポーチと着けたまま他の装備と合体させることができたりと、状況によって使い方を変えられる「モジュラータイプ」のものが多く開発されています。
行くフィールドや持っていくエアガンによって装備を組み替えるのは、洋服のコーデを考えるようで楽しい半面めちゃくちゃめんどくさいものです。
なるべく準備の手間を省きたいなら、モジュラータイプのチェストリグを主装備にして、状況によってサッと組み替えることをおすすめします。
おすすめの実物チェストリグ1.
CONDOR MCR4 OPS チェストリグ
陸自も使用しているコスパ良好なチェストリグ
CONDORのチェストリグは、安くて質がそこそこ良いことに定評があり、米軍のトレーニング用装備として採用されていたり、各地の陸自普通科隊員が私物購入として仕様している例が多数確認されています。
構成はごくごくオーソドックスなチェストリグといった感じで、これと言って画期的な機構などはありません。
シンプルさを活かして様々な銃・装備に合わせられることと、何よりも値段の安さが最大の魅力ですね。
細かいところにコストカットの痕跡があり、若干縫製が甘く他の実物チェストリグと比べて耐久度が低い点も見られますが、サバゲー用として使うならこれくらいでも十分でしょう。
別売りの拡張パーツもあります。
別売りでBibキットと呼ばれる拡張パネルがあり、取り付ければ簡単に胸元にMOLLEを増やすことが可能です。
ハンドガンホルスターやグレネードポーチなど、とっさに取り出したいものを装着しても良いですし、パッチ用のベルクロを貼り付けてもいいですね!
おすすめの実物チェストリグ2.
Warrior Assault Systems パスファインダー チェストリグ
欧州やロシアで使われているモジュラーチェストリグ
イギリスの装備品メーカー、Warrior Assault Systemsのチェストリグです。
同社の装備品(ギア)は英軍だけでなくヨーロッパ各国の軍や法執行機関で使われおり、ロシアFSBや、ベルギー軍特殊部隊の一部隊員が同社製のプレートキャリアを装備している写真をネットで見かけることもあります。
リグ本体の仕様としては、500デニールの丈夫で軽量なナイロン生地を採用し、オープントップのマグポーチがはじめから4つ付属しています。
前2つのポーチにはバンジーコードやフラップがなく、マガジンの出し入れをスピーディに行えるように設計されています。
実物チェストリグやプレキャリは本体の価格が高く、後からポーチを揃えようとするとそれだけコストがかさみますから、こうしてはじめから付属して販売してくれるのは大変ありがたいですね。
同社のプレキャリと合体可能!
同じWarrior Assault Systemsが作っている「RPC(リーコンプレートキャリア)」に対応しており、ストラップをワンタッチで取り外せば、そのままRPCのフロントパネルへ合体させることができます。
ポーチの構成や位置を全く変えることなく、軽装備にも重装備にも切り替えられることが可能となり、余計にポーチを増やしたりMOLLEからいちいち外して付け替える手間から解放されますよ!
おすすめの実物チェストリグ3.
Direct Action THUNDERBOLT COMPACT チェストリグ
最新特殊部隊向けチェストリグ
Direct Action(ダイレクトアクション)は、ポーランドのギアメーカー「HELIKON-TEX(ヘリコンテックス)」社が展開するブランドです。
より機能性に優れた装備を求める特殊部隊オペレーター達のニーズに応えるべく創設されたプロジェクトであり、最新技術を駆使した高品質な装備を多数販売しています。
同社のTHUNDERBOLTチェストリグは、パネル幅32センチと小型であり、生地も薄いためプレキャリやアーマーベストとの重ね着が可能です。
ポーチはライフル用が4本とピストル用が2本付属しており、ライフル用マグポーチはM4・AK・SR(SCAR-Hなどの大口径ライフル)のマガジンに対応しています。
フラップを取り外してオープントップにチェンジ
各ポーチのフラップ(蓋)はベルクロで着脱可能になっており、好みに応じてオープントップポーチとして運用することもできます。
スピードシューティングなど、素早いマガジン交換を重視したいときはフラップを外し、フィールドでマガジンを落とすのが心配になったらフラップを戻す…というように、状況に合わせて使い方を変えることができるチェストリグです。
おすすめの実物チェストリグ4.
Tasmanian Tiger チェストリグMk2
ドイツ軍御用達の可変式チェストリグ
ドイツ軍の兵士がよく着用していることで有名な、Tasmanian Tiger(タスマニアンタイガー)社製のチェストリグです。
タスマニアンタイガーは、日本では価格の安い実物装備メーカーとして人気がありますね。
こちらのチェストリグ、いわゆるRRV(ローデシアンリーコンベスト)の設計を踏襲しており、胸部分のMOLLEパネルを広げて裏にアーマープレートを仕込むこともできますし、プレートを外して胸部パネルを折りたためば、一般的なチェストリグとして使うことも可能な「可変式」のチェストリグになっています。
マガジンポーチを正面に5つ備えており、M4系マガジンに対応しています。
別売りパーツでプレキャリにトランスフォーム
別売りのトゥルーパーバックプレートと合体させれば、前後にプレートを挿入できる簡易なプレキャリとして運用することも可能。
プレキャリも欲しいけど、チェストリグも持っておきたい…という欲張りなサバゲーマーは、タスマニアンタイガーのチェストリグMk2とトゥルーパーバックプレートをセットで買いましょう。
両方の欲をいっぺんに満たすことができるので、収納場所的にもお財布的にもダメージは少なく済みますよ!
おすすめの実物チェストリグ5.
LBT ロードベアリングチェストリグ
積載量ガン高の実物チェストリグ
特殊部隊装備として定番の有名ブランドLBT(ロンドンブリッジトレーディング)社の大容量チェストリグです。
ライフルマガジンにピストルマガジン、NVG(暗視ゴーグル)とそのバッテリー、ラジオにハンドガンetc…と、とにかくなんでもこのチェストリグに収納できる設計で、これ1個と銃があればどんな作戦でもこなせそう。
ダブルマガジンポーチが4本あるので、計8本のM4マガジンを収納できます。
サバゲーでマガジン8本持ったら、そうそう弾切れはしないでしょうねぇ…。
NVGポーチの汎用性が意外とGOOD
このチェストリグの両サイドには、NVGポーチとラジオポケット、グレネードポーチが付属しています。
NVGなんてそう毎回使うものでもないのでちょっと持て余しそうですが、NVGポーチは単純に容量が大きいため、仕舞う場所に困る雑多なものを放り込んで置くのに丁度よいのです。
タオルや救急セットなどを入れておいてもいいし、スマホや財布など、盗難の危険があるものをここに入れておけば、肌身離さず安全に持ち運べますよ!
おすすめの実物チェストリグ6.
Haley Strategic D3CRX チェストリグ
有名インストラクターが手掛けるシューター向けチェストリグ
元PMCオペレーターで、マグプル社のCEOを務めたこともある銃器インストラクター、トラヴィス・ハーレイ氏が立ち上げたブランドがHaley Strategicです。
氏の実戦経験やインストラクターとしての知識が反映された装備類は、アメリカなどの民間シューターたちの間で人気があります。
D3CRXチェストリグは、ライフルマグポーチとピストルマグポーチが4本ずつ、計8本のマガジンを携行可能になっており、更にメインパネルはモジュラー式になっています。
バックル式のストラップを外せば、パネルに付けたポーチをそのまま対応するプレキャリに取り付けられるようになっています。
40mmグレネードも携行可能!
ピストルマグポーチは40mmグレネード弾も収納できるサイズになっているので、グレネーダーとして活躍したい方にもおすすめ。
このチェストリグを着けて、ライフルにアンダーバレルグレネードランチャーを着けて、前線でぶっ放したらかっこよくないですか?
おすすめの実物チェストリグ7.
High Speed Gear Neo チェストリグ
純米国産の高品質チェストリグ
High Speed Gear(ハイスピードギア)は、アメリカ国内では最高峰とも言われる装備ブランドであり、製品のすべてを米国内で製造していることで有名です。
最新のレーザーカットMOLLEを全面に使ったことで、従来のチェストリグと比べて薄く、フィット感を向上させることに成功しています。
胸部パネルはベルクロで着脱可能になっているので、使いみちに合わせて構成を変更しましょう。
ストラップにネオプレーンパッドを採用
肩部のストラップには、ウエットスーツやクッションパッドの素材として有名なネオプレーン生地のパッドが使われています。
伸縮性と防水性に優れており、劣化しにくく滑りにくいのが特徴のネオプレーンパッドのおかげで、通常のチェストリグと比べてもずり落ちにくく、抜群の安定感を発揮します。
人気の実物チェストリグをAmazonでチェック!
本記事で紹介したものは筆者が自信を持っておすすめするものですが、他にも人気のものは多数存在します。
是非Amazonでもチェックしてみてください。
実物チェストリグは、機能性とメーカーのこだわりを愛でる紳士の嗜みです
身も蓋もない言い方をすると、高価な実物装備を着けても劇的にサバゲーで活躍できるわけではありませんし、慌てて買う必要は特にありません。
しかし、せっかく入った楽しい趣味の世界なのですから、若干オーバースペックな気がしないでもない実物チェストリグをあえて購入して、その美しさを存分に愛でるというのもまた、こんなオタク趣味を続けていく上での醍醐味と言えるでしょう。
実物チェストリグを買って、その機能性やメーカー独自のこだわりをじっくりねっとり観察し、ナイロンの香りを胸いっぱいに吸い込みながら、ポーチの配置1つ1つに至るまでじっくり吟味してマイ装備を構築し、他の装備オタクたちと一緒に思いっきりフィールドで遊んでみませんか?