今回は、曇りにくいゴーグルについてのご案内です。
一見すればどれも同じに感じるゴーグルですが、各ゴーグルには少しでも曇りを押さえるための工夫がなされています。
また、手持ちのゴーグルを曇りにくくするためのケミカルの販売されています。
そこで、今回は、それらのゴーグルの機能をご紹介するとともに、おすすめのゴーグルもご紹介していきます。
この記事に書いてあることを理解して、曇りにくいゴーグルを手に入れてみてください。
目次
なぜサバゲーでゴーグルが曇るの?曇りの2つの原因を解説
サバゲーにおいて、一番の強敵はゴーグルの曇りによる視界の不良です。
いくら命中率、射程距離の高いエアガンを持っていても、視界が妨げられていては、敵を狙うどころか、索敵や移動さえもおぼつかなくなります。
かと言ってゲーム中にゴーグルを外して曇りを取る行為などは、安全性の面からも控えるべきです。
そこでまず、なぜゴーグルが曇るのか?原因を探ってみましょう。
原因が分かれば、対処法も自ずと開けてきます。
原因1. ゴーグル内と外部との温度差
サバゲー用のゴーグルが曇る原因の一つは、発汗によるゴーグル内の湿度の上昇と、外部との温度差です。
ゴーグルレンズの内面と外面に温度差が生じると、どうしてもゴーグル内部が曇りやすくなります。
真冬に窓を閉め切って車の運転をすると窓ガラスが曇ります。それと同じことがゴーグル内でも起きているのです。
原因2. ゴーグル内の湿度の上昇
2つ目の原因は、発汗によるゴーグル内の湿度の上昇です。汗をかくとどうしてもゴーグルの内部は曇りやすくなります。
これは防ぎようがありません。さらに吐息がゴーグル内に侵入してくると、ゴーグルの曇りに拍車がかかります。
特にマスクで鼻まで覆うと、鼻からの吐き出された呼気がゴーグル内に侵入して、曇りやすくなることは、皆さんも経験をされているでしょう。
曇らないサバゲー用ゴーグル選びのために大切な4つのポイント
「曇らないゴーグルの選び方は?」という質問をよく受けますが、はっきりと言って高温多湿の日本の気候下で使う限り、曇らないゴーグルというものは存在しません。
アメリカ軍がイラクで使ったESSのゴーグルが曇らないと評判になったものですが、中東のイラクと日本では環境が違いすぎます。
イラクは日本ほど湿度が高くないので曇らなかっただけです。
そのため曇らないゴーグルは存在しませんが、しかし曇りにくいゴーグルは存在します。
そこで、ここでは曇りにくいゴーグルを選ぶポイントをご紹介します。
ポイント1. ゴーグルレンズの内面と外面の温度差の解消
曇りにくいサバゲー用ゴーグル選びのために大切なポイントの1つ目は、ゴーグルレンズの内面と外面の温度差を解消することです。
その方法として一番に有効なのが、「サーマルレンズゴーグル」を選ぶことです。
サーマルレンズとはレンズが2枚合わせの構造になっていて、レンズ間にガスが封入してあります。
これによってレンズの外面と内面とに温度差による影響が出ずに、ゴーグルの曇りを防いでくれます。
ポイント2. アンチフォグコーティングが施されたゴーグルを選ぶ
曇りにくいサバゲー用ゴーグル選びの2つ目のポイントは、アンチフォグコーティングが施されたゴーグルを選ぶことです。
ESS、オークリー、BOLLE等の曇らないと評判のゴーグルには、この曇り止めのコーティングが施されています。
ただ、コーティングは時が経つとどうしても剥がれていきます。
コーティングの効果が薄れてきて曇るようになった時には、レンズの交換をおすすめします。
ベンチレーション機能のあるゴーグルを選ぶ
曇りにくいゴーグル選びポイントの3つ目はベンチレーション機能のあるゴーグルを選ぶことです。
ベンチレーションによりゴーグル内の換気を行うと、汗や呼気によるゴーグル内の湿度の上昇を押さえてくれます。
こと曇り止めに関して言えば、空気が通るメッシュゴーグルが最強なのですが、昨今のサバゲーフィールドではメッシュゴーグルの使用を許可しない方向にベクトルが進んでいます。
そのため、ゴーグル内の空気が入れ替わりやすい通気口がついたゴーグルを選ぶことをおすすめします。
ファン付きのゴーグルを選ぶ
曇りにくいゴーグル選びの4つ目のポイントは、ファン付きのゴーグルを選ぶことです。
前項でもゴーグル内の換気に触れましたが、自然換気では間に合わない時には、ファンによる空気の入れ替えが効果的です。
しかし、ファン付きのゴーグルには2つの注意点が必要です。1つ目の注意点は、ファンの起こす風によって眼が乾燥しやすくなります。
眼が乾燥すると「眼の疲れ」「眼の不快感」といった症状がでやすくなるので注意してください。
2つ目の注意点は、ファンの発する音によって、周囲の音が聞き取りにくくなることです。
サバゲーでは、相手の気配を察するのに足音や、衣擦れの音などがとても頼りになります。
この周囲の音が聞き取れないと、いつの間にか敵に接近されるという事態も起こりえます。あまり強すぎるファンは控えましょう。
サバゲー用の曇らない(曇りにくい)ゴーグル、おすすめ4選!
前項で「曇りにくいサバゲー用ゴーグルを選ぶ4つのポイント」をご案内しましたが、実際にそんな製品があるのか?と疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。
そこで、上のポイントを踏まえて、筆者が皆様におすすめする4品のゴーグルをご案内します。
おすすめの曇りにくいゴーグル1:サーマルレンズ
このゴーグルはまず何と言っても視野角が非常に広くとってあります。
そのため、圧迫感も少なく視界は十分に確保できます。
もともと海外の初速基準に適合する用にできているため、サバゲー用のゴーグルとして十分な強度を保っています。
頭部に固定するバンドもダイヤル式に改良されており、着脱にストレスを感じることなくご使用になれます。
おすすめの曇りにくいゴーグル2:ベンチレーションゴーグル
おすすめの2つ目は、空気の流れによってゴーグルの曇りを押さえるESSのゴーグルです。
アメリカ軍に採用されるほどの信頼性と耐久性を兼ね備えています。
このゴーグルの特徴は、レンズの曇り止めだけではなく、クリップの操作によって、アンチフォグから防塵への切り替え機能が付いて入ることです。
勿論、ミルスペックに適合した強度なので、サバゲーでも安心して使えます。
おすすめの曇りにくいゴーグル3:アンチフォグコーティング
アンチフォグコーティングが施されたゴーグルなら bolle X500をおすすめします。
このゴーグルのレンズは外側に防傷コーティング、内側に防曇コーティングがほど濃されています。
お値段もリーズナブルな価格で、サバゲーマーの間でも、曇りにくくて、買いやすいゴーグルとして人気があります。
おすすめの曇りにくいゴーグル4:小型ファン付きゴーグル
ファン付きゴーグルでおすすめしたいのは、ESSターボファン付きゴーグルです。
ターボファンの動力源は単三電池一本で済むという使いやすさです。
また、アジア人の平べったい顔に付けても隙間ができにくいアジアンフィットですので、隙間から異物が入るのを防いでくれます。
レンズもクリアーとスモークの2つが付いており、フィールドの状況によって使い分けられます。
お値段はかなりの高価格ですが、値段に相応しい仕上げになっています。
この価格に手が出せない人には、同じESSのファン付きゴーグルであるプロファイルNVGや、東京マルイのプロゴーグルもあるので、そちらも参考になさってください。
メガネ対応の曇らないサバゲー用ゴーグルならこれがおすすめ!
サバゲーとメガネ!一見なんの繋がりもないように思えますが、メガネをかけているサバゲーマーにとっては悩みの種であることが多いようです。
「メガネの上からゴーグルを付けるとメガネが押さえら痛くなる!」「メガネの上から着けれるゴーグルが見つけられない!」といった悩みです。
ここでは、そんなサバゲーマーにおおすすめのメガネをかけたままでも使えるゴーグルをご案内します。
メガネ対応のおすすめゴーグルその1
眼鏡対応ゴーグルとして真っ先におすすめしたいのはBolle X1000 OTGです。
ESS同様にBolleも各国の警察や軍隊に採用されている高品質なゴーグルを作るメーカーです。
そのBolleが眼鏡使用者向けに送り出したのが、X1000 OTGです。OTGとは「Over The Glass」の頭文字で文字通り眼鏡対応という意味合いです。
勿論、ミルスペックらしくキズ防止のハードコーティングや防曇加工も施されています。
眼鏡対応ゴーグル選びにお迷いの方は、一度おためしになってはいかがでしょうか。
メガネ対応のおすすめゴーグルその2
もう一つおすすめの眼鏡対応ゴーグルをご案内いたします。
こちらもBolleの製品でSTORMというゴーグルです。
このゴーグルは「X1000 OTG」を購入するには予算的に厳しい!という方におすすめです。
このSTORMは安定のBolle製品でありながら、低価格で販売されています。レプリカ製品と同等の価格帯でbolleが手に入るのですから、眼鏡対応ゴーグルを安い価格で手に入れたい方は、是非お試しください。
サバゲーゴーグル用の曇り止めならこれがおすすめ!
ここまで「曇りにくいゴーグル」のご案内をして参りましたが、ここではゴーグルに使用するアンチフォグ剤(曇り止め剤)をご紹介します。
曇り止め剤のいいところはすでに持っている自前のゴーグルに利用できることです。
すでに持っているゴーグルを有効活用できれば、余分な出費を押さえられます。
ゴーグルの曇りで悩みながらも、新しいアンチフォグゴーグルを買う予算のない方は、このアンチフォグ剤を是非お試しください。
「fogtech」はアメリカ軍が、戦地で戦う兵士の使用する、ゴーグルの曇り止め剤として開発させたアンチフォグ剤です。
ゴーグルのアンチフォグ剤としては、今のところこのFogtechが最強の製品です。
お手持ちのゴーグルに使用すれば、今まで使ってきた曇り止め剤とは比較にならない効果を示してくれるでしょう。
曇らないサバゲー用ゴーグルを自作・カスタマイズする方法
曇りにくいゴーグルのカスタマイズや自作と言えば、自分が持っているゴーグルにファンを取り付ける方法が一般的です。
やり方は、PC用の一番小さい20×20というファンとスイッチを購入して、電源となる電池と共に、自分が付けたいゴーグルの場所に取り付けるようにします。この時にもしゴーグル上部に換気用の穴がある場合は塞いでおきましょう。
その代わりにゴーグルの下部に換気口を幾つか開けておけば、空気の流れが確保されて、下から空気を吸い込んで、ファンが湿気と共に外部に逃がしてくれます。
中には、ツインファンゴーグルにカスタマイズする慣れた人もいます。
小学校で習う理科の知識があれば、ある程度はできますので、興味のある方は、お試しになられてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、曇りにくいサバゲーのゴーグルについてご案内しました。
筆者が現役のサバゲーマーだった頃は、まだシューティンググラスの使用が認められており、主にシューティンググラスでサバゲーに参加しておりました。
そのためあまりゴーグルの曇りに悩まされたことは無かったのですが、シューティンググラスもメッシュゴールも使用を制限するサバゲーフィールドが多くなった今、ゴーグルの曇りに対する悩みは、サバゲーマーの頭痛の種でしょう。
そういった方々に今回の記事を参考にしていただければ嬉しく思います。