今回は電動ガンについてのご案内をいたします。
これからサバゲーを始めたい人にとって、電動ガンについては知っているようで、知らないことも多いでしょう。
特に銃に対してあまり詳しくなく、ゲーム、映画などメディアから興味を持たれた方は見た目だけではほぼ見分けがつかないでしょう。
今回の解説は、電動ガンを選ぶ際に、なぜそれを押すのかを詳細に説明しています。
それらを読んでご自分の電動ガン選びの参考にしてみてください。
そもそも電動ガンって何?
電動ガンとはエアガンの駆動形式のことでです。
エアガンには他にリキッドガスが気化時に発生させるガス圧を利用した「ガス方式」と、人力でピストンを引いてバネの応力で前進させ、その時にシリンダー内の空気を圧縮することにより、BB弾を発射する「エアコッキング方式」があります。
電動ガンは、このエアコッキングを人力ではなく、バッテリーとモーターで行う形式のエアガンです。
電動ガンをサバゲーで使うメリットは?
電動ガンをサバゲーで使う
3つのメリット
- 連射ができる
- カスタムパーツが多い
- 多弾数マガジンが使える
電動ガンを使うメリット1. 連射ができる
電動ガンは連射をすることができます。
実際の戦争同様、サバゲーでも火力の強さは勝敗を決める重要なファクターです。
一撃で敵を排除する狙撃と違い、連射による制圧、牽制を多用して味方チームを勝利に導けるのは電動ガンの特徴です。
メリット2. カスタムパーツが多い
電動ガンをサバゲーで使うメリットの2番目は、カスタムパーツ、オプションパーツが調達しやすいことです。
サバゲーでは、マガジンチェンジも楽しみの1つですが、予備マガジンがなければマガジンチェンジもできません。
その点、電動ガンはオプションパーツが充実していて、予備マガジンもすぐに調達できます。
またサバゲーで使ううちに、自分の電動ガンに不満が見つかります。その改善のためのカスタムパーツも充実しているのです。
メリット3. 多弾数マガジンが使える
サバゲーで電動ガンを使う初心者にありがたいのが、多弾数マガジンを使えることです。
ノーマルマガジンでも80発前後の装弾数があるのですが、ゲームに熱中していると弾切れになることもしばしばあります。
この時に多弾数マガジンだと、弾切れのリスクとマガジンチェンジの回数を押さえられます。
また、初心者のうちは、予備マガジンを揃えられない方もいるので、多弾数マガジンの存在はありがたいでしょう。
サバゲーで用いる電動ガンを選ぶ時の3ポイント
電動ガンを選ぶ時の
3ポイント
- 海外製か?日本製か?
- どのジャンルの電動ガンを選ぶか?
- どのカテゴリーの電動ガンを選ぶか?
ポイント1. 海外製か?日本製か?
現在では電動ガンは日本のみならず、台湾、香港、中国、その他のエリアと、様々な地域と作られています。
海外製電動ガンと日本製の違いはいろいろとありますが、初心者にとって一番解りやすいのが、「価格の違い」です。日本製に比べて海外製電動ガンは安く感じるのです。
しかし、海外製電動ガンは、あくまでも海外で生産された製品を、日本の規制下でも使えるように下だけのもので、決して日本向けというわけではないのです。
そのため、モデルによっては、購入時に分解、調整が必要なものもあり、自分で分解調整が出来ない人には、不向きです。
ポイント2. どのジャンルの電動ガンを選ぶか?
電動ガンと言っても、コンパクト、スタンダード、次世代、ハイサイクルマシンガン、というジャンルがあります。
この中から自分にとって一番使いやすいものを選ぶのが重要です。
ただ、いくらスペックの高い次世代を選んでも、取り回しや装備品との兼ね合いで、楽しく使えなければそれは、その人にとってベストの電動ガンではないのです。
ポイント3. どのカテゴリーの電動ガンを選ぶか?
これもポイント2と似ているのですが、こちらは自分のプレイスタイルと装備によって選ぶ基準が変わってきます。
例えば、狙撃手でもボルトアクションスナイパーなのか、それともマークスマンでいくのかで、選択が違ってきます。
自分がどのスタイルでサバゲーをするかを自覚してから電動ガンを選びましょう。
サバゲーにおすすめの電動ガンランキング【初心者向けも】
1位 脱初心者を目指したい方ならこれ!
初心者から次にステップアップしたい方におすすめなのがこちらです。
スタンダード電動ガンなら威力、飛距離も上がり、ミドルレンジぐらいの距離なら、他の電動ガンにも引けはとりません。
スタンダード電動ガンになると、バッテリーも通常のニッケル水素バッテリーが使えて、サイクル的にも、十分な連射性能を発揮します。
コンパクト電動ガンに物足りなさを感じ始めたなら、次はスタンダード電動ガンにステップアップしましょう。
2位 利き手に左右されない電動ガンをお求めならこれ!
サバゲーをする方の中には、左利きの方もいらっしゃいます。しかし、銃の操作というのは、右利きを想定してデザインしているものがほとんどです。
しかし、このFN P90は、どちらの腕で構えても、操作にストレスを感じさせない完全にシンメトリーデザインでエルゴノミックな電動ガンです。
加えてブルパップという機関部がストック内に収まる形式なので、重心が身体側にかかり、バレル部が軽くなるため、サバゲー女子でも片手で容易に振り回せるのです。
このP90は機動力を生かして前線をかき回したい方ほど銃本来が持つポテンシャルを引き出せるでしょう。
3位 電動ガンで狙撃をしたい方ならこれ!
サバゲーで狙撃と言えば初心者の方は、ボルトアクションライフルを手にしたスナイパーを思い浮かべる人が多いようですが、実はそれ以外にも「選抜狙撃手」というポジションがあり、彼らの使う銃を「マークスマンライフル(選抜狙撃銃)」と呼びます。
これは一般的な歩兵のライフルとスナイパーライフルの間を埋める銃で、口径で言うと7,62×51ミリ弾(通称7,62ミリNATO弾)を使用します。
東京マルイのM14はスコープを載せるとマークスマンライフルとして狙撃ができます。
M14の集弾性の良さはスタンダード電動ガンでも1,2を争うほどで、電動ガンで狙撃をしたい方におすすめできるライフルです。
4位 自衛隊装備を好む方にはこれ!
発売当時、日本中の自衛隊大好きサバゲーマーを狂喜乱舞させた東京マルイのスタンダード電動ガンです。
この電動ガンのおすすめポイントは、スタンダード電動ガンの集大成とも言える完成度の高さです。
またスタンダード電動ガンで唯一メタルフレームが採用されている電動ガンでもあります。
メタルフレームによる剛性の高さはそのまま集弾性の高さに繋がり、スコープを載せればボルトアクションライフルにも引けはとりません。また、64式小銃の最大の特徴である「3点バースト」もシッカリと再現されています。
唯一の弱点は本体重量の重さです。この電動ガンが発売された時に持たせていただく機会があったのですが、ニーリングで構えても重さのあまりマズルがすぐに揺れ始めた記憶があります。
この電動ガンを使うのなら、それなりに腕力を鍛えたほうがよろしいでしょう。
5位 AKの魅力に取り憑かれた方ならこれ!
全世界で1億丁以上が製造されたと言われる旧社会主義陣営を支え続けたAKライフルの元祖と言える銃です。
AK47自体は生産性の低さも有り2年後には後継のAKMに正式採用の座を譲るのですが、基本的なデザインは今でも受け継がれています。
そのAK47を東京マルイは次世代電動ガンとして生まれ変わらせました。
この次世代AK47の一番の魅力は、M4系ライフル以外出始めてオートストップを搭載されたことです。
今まで、残弾ゼロで作動が停止するリアルさを味わうには、M4系ライフルの独壇場でしたが、AK47にも搭載されたことは、その気になれば他の機種にも搭載できる可能性を示したものと受け止められます。
M4を使って人と被るのが嫌な方には、拠り所となってくれる電動ガンです。
6位 徹底的にリアルカウント戦を楽しみたい方ならこれ!
M16/M4系の電動ガンは東京マルイを支え続けた屋台骨と言っても良い製品であり、多くのサバゲーマーから支持され続けている製品です。
そのM16/M4系ライフルのユーザーが不満を抱いたのが、プラ製のフレームによる剛性の低さです。
具体的に言うと、フレームとバレルの継ぎ目、通称”首”が弱すぎて、振り回しただけで折れるケースもあったほどです。
この不満を解消してくれたのが、メタルフレーム採用の次世代電動ガンである「M4 SOPMOD」です。
M4SOPMODの改良点はそれだけに留まらず、ノーマルマガジン使用時に、残弾が”0”になると作動が停止する「オートストップ機能」を搭載したことです。
またマガジンも内部のスイッチを切り替えることで、装弾数が82→30発に変更できます。
この装弾数切り替えとオートストップの組み合わせで、リアルカウントによるゲームを楽しんでたユーザーたちはこの次世代M4の信者になりました。
一時期のサバゲーフィールドは、この次世代M4で溢れかえったほどです。
また、東京マルイは新製品が出る度に、改良点を従来の機種にフィードバックさせて、熟成に磨きを掛けています。
現在のM4系次世代電動ガンは、HK417のホップシステムと同じものが組み込まれているため、デビュー時よりも集弾性が向上しています。
ちなみに東京マルイが次世代電動で「リコイルの強さ」を喧伝して、多くの初心者の心をくすぐっていますが、そんなものは東京マルイが革新的にユーザーに抱かせた幻想にしかすぎません。
リコイルだけならKWAやBOLTといった海外製電動ガンのほうが、よほどリコイルらしいです。
そもそもボルトが動かない電動ガンに、リコイルを期待するほうが野暮だと自覚してください。
色々と書きましたが、現在でもサバゲーでは第一線級の戦闘力を有しているので、電動ガン選びに迷った時には、M4 SOPMODにしておけば、失敗はないでしょう。
7位 対テロユニット「TEAM6 DEVGRU」に憧れる方ならこれ!
アメリカばかりか、自由陣営諸国の価値観、安全保障システム、経済システムを根底から揺さぶった事件が、2001年9月11日に発生した「アメリカ同時多発テロ」、いわゆる「9,11テロ」と呼ばれる出来事です。
このテロの首謀者と見なされた「ウサーマ・ビン・ラディン」をアメリカは9,11テロから10年の月日をかけて潜伏先を割り出し、掃討作戦を決行します。
この作戦に参加したのが海軍特殊部隊より派生した対テロユニット「TEAM6 DEVGRU」であり、彼らが使ったライフルが「HK416D」と呼ばれるM4/M16系ライフルの改修版なのです。
東京マルイは既に製品化されていた「HK416D」に「ACCサプレッサー、パーティカルフォアグリップ、可倒式サイト」を付けて「DEVGRU」が使ったカービンとして「HK416D DEVGRU CUSTOM」として販売しました。つまり基本スペックは従来のHK416Dと同じということです。
しかし、シールズファンの心をくすぐるには十分なインパクトがあったようで、発売と同時に人気機種となりました。
この「DEVGRU CUSTOM」はとても重い電動ガンです。
本体重量だけで3.7キロを超え、これにサプレッサー、光学サイトを載せると、4キロ近い重さになります。
特殊部隊ファンを自認する人にはおすすめですが、普通の方が購入するなら、まず腕力を鍛えるつもりでいてください。
初速、集弾性能は次世代らしく、とても素晴らしい性能を示しています。特殊部隊の雰囲気を味わいたい方なら、是非おすすめします。
8位 フィールドから出入り禁止と言われても良いぐらいの覚悟で臨まれる方ならこれ!
2016年1月に東京マルイは全く新しいコンセプトのショットガンを発表しました。
それまでショットガンと言えばエアコッキングかガス方式しかなかったところに、電動で作動させるという東京マルイのお家芸を披露したのです。
この電動ショットガンの驚異的なところは3発同時発射で秒間10発というフルオートが可能なことです。
そのため、閉鎖空間であるインドアや、出会い頭の近接戦が発生しやすいCQBフィールドでは、圧倒的な制圧力を発揮しすぎるため、一部のフィールドではバランスブレーカー的な扱いをされ、持ち込み禁止にしているところも出始めています。
特にオプションの3000発電動巻き上げドラムマガジンをゲームに投入されると、味方としては頼もしい限りですが、敵にするとこれほど嫌な相手はいません。
圧倒的な制圧力でBB弾を浴びせ続けると、次のゲームでは敵陣から一斉にロックオンされることは必至です。
それほどの敵を作ってもメゲないメンタルの強さをお持ちの方なら、おすすめできます。
また、この電動ショットガンを使ってフィールドから出入り禁止の措置を受けても、あくまでも自己責任でお願いします。
サバゲーに用いる電動ガンのカスタムの方法と必要性
サバゲーで電動ガンを使っていくうちに、スペック的に物足りなさや、不満を感じる箇所が出てきます。その不満を解消する方法が「電動ガンカスタム」です。
電動ガンをカスタムする方法とは?
では、実際に電動ガンをカスタム化するのには、どんな方法があるのでしょうか。
まずは、自分でカスタム化を施す「セルフカスタム」です。このカスタムのメリットはパーツ代以外のコストがかからず、望むスペックに至るまで、突き詰められることです。
デメリットは全てが自己責任で電動ガン内部を弄る知識とスキルが必要なことです。
もう1つのカスタム法は電動ガンを販売する店舗に頼む「ショップカスタム」です。
このカスタムのメリットはお金を払えば、望みのスペックを得られることです。デメリットはカスタムの内情(使われたパーツは手法)が見えず、仕上がりまで時間がかかることです。
勿論、パーツ代+工賃が発生して、時には電動ガン1丁分ほどになる場合もあります。
さらに「ファクトリーカスタム」という、ハイサイクル限定ながら、東京マルイ自ら手がけたカスタムもあります。
「ファクトリーカスタム」のメリットは、ショップのハイサイクルよりも格安で提供されることで、デメリットは、カスタム化されたモデルが限定的なことです。
電動ガンカスタムの必要性とは?
サバゲーで電動ガンに不満を持ち、数千円、時には数万円のカスタム料を掛けても得られる性能アップはわずかで、背負うリスクは格段に跳ね上がります。
電動ガンの内部カスタムとは、バランスを崩すことで、著しく耐久性を落とします。
それよりも、今の位置から10メートル先に出るスキルを身に付けるほうが、ずっとサバゲーを楽しめます。特にサバゲーを始めたばかりの人は、道具よりも自分のスキルを磨くことに腐心することをおすすめします。
【コラム1】電動ガンとガスガンは何が違うの?おすすめはどっち?
サバゲーでストレスを感じずに戦いたいなら電動ガン一択です。
理由はガスガンではリソースの関係で初速が安定しないからです。
ただ、サバゲーでの勝ち負けにこだわらず、銃の操作性、作動のリアルさに価値を見出す人ならガスガンも有りでしょう。つまり、ガスガンはロマン武器なのです。
【コラム2】電動ガンの中古って実際どうなの?どこで買える?
中古電動ガンを購入する際は、来歴がはっきりしているのなら支障はありません。
しかし、売り手の顔が見えないネットオークションや、個人売買の場合は、充分に注意してください。
中古を手に入れたら、最低でもホップパッキン、できればピストンリングぐらいは交換すべきです。できればモーターも交換してください。
まとめ
今回は電動ガンについてご案内しました。特におすすめの電動ガンについては詳細にお伝えいたしました。
電動ガン選びに迷う人は、是非、参考になさってください。